About Us

「なんて美しいんだろう」

塩が結晶してくると釜の表面がキラキラとし、まだできたばかりの小さな塩の粒が隣同士とくっつきながら大きく育ってゆき、そしてゆっくり静かに釜底に沈んでいくその様子は、いのちの底からふるえるような感動を与えてくれます。

塩を自由に作ってはいけなかった時代から、本来の塩をつくることに邁進していた父と、

全国から手弁当で手伝いに来てくださる大人達（何歳であっても〇〇お兄さん・〇〇お姉さんと呼んでいました）の毎日の食事を作る母の、5人の子どもの4番目３女として生まれました。

幼少期は、そんな大人達との半同居生活で、夜な夜な焚き火を囲っては自然に語り合う大人達の話を聞いているのが好きな子どもでした。

「なんでわざわざ自分の仕事を辞めたり休んだりして大変な思いをして大島に来るの？」そんな子どもの疑問に、大人達は口々に言いました。「塩は、いのちに欠かせないものだからね。」

幼いわたしには余計にハテナが大きくなる返答に、それ以上深めて聞くことはできませんでしたが、その言葉はずっとわたしの中に存在し続けています。

様々に状況が変化する中で月日は流れ、高校卒業と同時に島を離れ公立の看護大学に入学。そこで、塩が人体に及ぼす作用について学びました。幼い日に抱いていた疑問が、決して当時の大人達のモチベーションだけから出てきた言葉ではなく、本当に科学的に塩はいのちになくてはならないものだったのかということに、電気が走るような驚きを覚えたことを今でも鮮明に記憶しています。

看護大学卒業後、短い期間でしたが大学病院の看護師として働き始め、そこでもより深く塩との出合い直しを経験しました。

ここでは長くなるので割愛しますが、その経験から、

素晴らしい先輩ナース達に囲まれ恵まれた職場、その温かい空間が名残惜しくもありましたが、

「本当にいのちに関わる仕事をしよう」という決心で大島に帰って参りました。

それでも会社を継ぐのはとても荷が重いと思っていましたが、大島に帰ってから出合った方々との交流や支えもあり、

この塩づくりがより豊かな地域地球社会へと脈々と受け継がれてゆくことへの一つの架け橋になれるならばと、

2023年8月を期し、二代目塩づくり師として代表取締役の役どころを引き継がせていただくことになりました。

RISE TO LIVE

「太陽が昇るようにいのちの底から本来の力が湧き上がってくる塩づくり」を胸に、

皆様のお手元に塩をお届けできることへの歓びと深い感謝を観じて

これからも一釜一釜大切に手づくりしてゆきます。

今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。

OHSHIMA OCEAN SALT有限会社

代表取締役社長　阪本　洋未

OHSHIMA OCEAN SALT事業グループは

「いのちよみがえる塩づくり」を核として共創・発振する姉妹社で

以下の3社により構成されています。